連結会計とは、グループの会社を一つの事業体とみなし、個社ごとに作成している財務諸表を一つにまとめるものです。連結財務諸表は個別の会社ごとの財務諸表の単純な合算ではないため、各社ごとに利益は計上しているものの実は連結内部での取引が主で、連結すると案外利益は出ていないということはよくあります。
グループ経営をすべきような規模の会社であれば、連結ベースでの業績の把握という財務会計の視点はもちろんのこと、予算実績差異分析や意思決定会計等の管理会計の視点も重要です。連結ベースでの意思決定を誤らないためにも、連結業績管理を行うことをお勧めします。
私たちにお任せいただければ、連結会計導入のための連結精算表の作成、連結キャッシュ・フロー計算書の作成、連結業績管理体制の構築のためのアドバイザリー等をご提供させていただきます。また在外子会社の連結にも対応できますので、新規在外子会社連結、為替換算調整勘定の分析等も対応可能です。
連結納税とは、企業グループを一つの納税単位とみなして法人税の申告及び納付を行うことです。
連結納税を導入することにより、完全支配関係のある会社同士の所得を通算することができるようになります。したがって赤字の会社を抱えているような企業グループですと、単体納税と比較して法人税の納税金額が少なくなることが見込まれます。また、親会社がホールディングカンパニー等の多額の繰越欠損金を抱えているようなグループの場合、その繰越欠損金をグループの所得に対して使用することができるようになるため、法人税の減額効果が期待できます。
連結納税のデメリットは継続適用が原則として強制されること、完全支配関係がない子会社には適用されないこと、一定の要件を満たさない子会社は時価評価対象となり、連結納税開始時に繰越欠損金が切り捨てられたり、多額の税負担が生じたりするおそれがあること等が挙げられます。
このようなメリット、デメリットを考慮の上、適用対象企業グループの連結納税単体納税の有利不利判定を行ったうえで、導入コンサルティングを提供させていただきます。