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コモディティー化を考える

コモディティー化という言葉をご存知ですか。
何か「特別な」商品だったものが、技術革新などにより「日用品」となり、「値段勝負の商品になってしまうこと」をコモディティー化と言います。
たとえばパソコンは、昔は100万円、50万円していた時代もありましたが、いまは5万円以下のものも存在しています。十数万円しているカーナビも、スマホではタダでほぼ同じ機能が利用できます。ですから今、十数万円を出費して車にGPS機能を付ける人がどれだけいるのか疑問です。

このようにコモディティー化はそれまでは花形でドル箱であった商品を、やってもやっても儲からない商品に変えてしまう恐ろしい波なのです。
この現象は、電子関係の完成品を作っているメーカーだけに押し寄せるわけではありません。たとえば私たち会計事務所の場合、パソコン会計が普及し、かつて会計事務所の中核業務であった「記帳代行」という商品はもう商売になりません。
みなさんの扱っている中核的な商品や事業が、昔ほど儲からないと感じているとすればコモディティー化が原因かもしれません。

ではコモディティー化の波を乗り越えるにはどうしたらよいでしょうか。

そのひとつの答えは「しがみつかない」でしょう。かつてIBMは世界一のシェアをもったパソコンメーカーでしたが、ご存じのようにこの事業からいち早く撤退しています。

もう一つの答えは「変化への働きかけ」と思います。たとえば「デザイン家電」などは変化への働きかけの結果かと思います。時代は絶えず変化しています。現状に頼れば、たちまち取り残されます。不確かな未来に投資するのは恐ろしいですが、変化をチャンスと捉え、新しいことに挑戦することかと思います。変化に対して鈍感になったときがコモディティー化の波に飲み込まれるときかもしれません。

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