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月刊未来経営

会社の承継 その18 一番を狙いにいく

前回のテーマで「柳の下の2匹目のドジョウ」を狙いに行くのは、必ずしも得策ではないというお話をしました。
ヒット製品と比較しベターであるものを作ったり、徹底したベンチマーク(相手と自分を徹底比較して、良い点を真似、悪い点を直すという経営手法)を行ったりすることは、時に有効な手段ではあるのですが、こちらが市場の中で小さい存在である場合は、うまくいかないことの方が多いです。

ではどうするか?月並みですが「一番を狙いに行く」ことが重要なのです。
ただ一番の狙い方には工夫がいります。
やり方は「角度を変えて、新しいカテゴリーを作ってしまう」ことが一つの方法です。

例えば、マクドナルドは業界で一番早くハンバーガーを日本に持ち込み大成功した巨人です。このマクドナルドの早くて安いのに対して、モスバーガーはその点を捨て、遅くて安くもない、けれど「旨い」を際立たせ成功しました。マックを模倣したようなロッテリアなどは苦戦を強いられています。
自分の中でマックのハンバーガーとモスのハンバーガーは別のジャンルのように思えませんか?そうです、モスは新しいカテゴリーを作ってしまったのです。つまりハンバーガーなら一番はマックだけれど、ハンバーガーの中のグルメ系の一番はモスというわけです。

自分が市場の中の小さい存在である場合、顧客の心の中に〇〇ならば一番はA社、だけど〇〇の中の〇〇ならば一番は当社という位置づけを確立させることが重要というわけです。よく「地域一番店を目指す!」という経営目標を挙げる企業がありますが、地域一番店を狙って、がむしゃらにNo.1を真似ても、顧客の心の中にはNo.1の存在は大きく拭い去ることはできません。「角度を変えて挑む」ことがコツなのです。

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