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月刊未来経営

会社の承継 その7 創業者は異能の人 二代目は凡能の人

創業者とそりが合わず大喧嘩。かく言う私も何回かやりました。
では創業者とはどう付き合えばよいのでしょうか。

表題は日清食品社長、安藤宏基氏の言葉です。宏基氏の先代はあのカップヌードルを作った安藤百福氏です。一方宏基氏はカップヌードルに加え、焼そばUF0、どん兵衛、ラ王、具多など数々のヒットを生み日清食品を業界のガリバーにした二代目社長です。
そんな宏基氏は、自分が社長になってから百福氏が亡くなるまで22年間、飽くことなく口論を繰り返したそうです。

その宏基氏に言わせると・・・創業者と呼ばれる人にはある共通項があります。
松下幸之助氏は二股ソケットを開発して松下電器産業を創業されました。百福氏しかりで、いずれも、苦労の末に、自分ひとりの頭からしぼり出した「独創」を一粒の種にして事業を起こした人たちです。共通するのは「人のやらないことをやる」という創意工夫の精神と、それにかける恐ろしいほどの執念です。つまり創業者とは普通の人ではありません。異能の人なのです。一方、創業者から事業を引き継いだ後継者は、だいたいが普通の人です。ですから、創業者と二代目の確執とは異能と凡能とのせめぎあいといっても良いかもしれません。

また創業者は、二代目の若さや経験の無さをほとんど考慮に入れず、社長に就任するなり完璧を求めます。なぜなら創業者には時間がなく、二代目にはたっぷり時間があるからです。創業者は「生きている間に」、自分が経験した知識や知恵を全て伝えようとするけれど思うようにうまくかみ合わない。2人がかみ合わないのは時間感覚の違いによるところが大きいのです。
ではどう付き合えばよいか???宏基氏のことばをそのまま掲載します。

「二代目は、創業者の話を聞くのが仕事だと思った方がいい。
何度も聞いて深く考えれば、創業者の時間感覚や考え方が理解できるはずである。
創業者が二代目に寄せる思いとは、
突き詰めれば『愛情』しかないということが分かる。
このシンプルな創業者の心理を理解するのに、私は20年かかった。
強情だったからである。
そこで消耗したエネルギーは取り返しがつかないぐらい膨大である。」
(カップヌードルをぶっつぶせ! 安藤宏基 中央公論社からアレンジしました。)

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