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月刊未来経営

正しい「冬眠」の方法

堀場製作所の創業者、堀場雅夫氏が、この時期の会社経営をどうするかについて論じていたのでご紹介いたします。業種業態によっては参考にならないかもしれませんが、よい点をつまみ食いしていただければ幸いです。

会社にも“冬眠”すべき時期がある。まさに今がそうなのではないか。冬眠と言っても、ただじっとしていればいいというわけではない。むだな動きをやめて基礎代謝を減らしながら、一方で頭や内臓はきちんと動かしておく。春の訪れと同時に俊敏に動くための準備である。

(中略)

先が見えなくても、やるべきことに変わりはない。まず、次なる発展のための基礎固め。メーカーで言えば研究開発だ。好況時は多くのカネを使っているようで、おろそかになっている部分がある。モノがどんどん売れるときは、エンジニアは製品の納期対応やアフターサービスに忙殺され、クリエーティブな仕事をする余裕がない。(中略)今は違う。モノが売れなくなって顧客対応の時間が減った分、従来の延長線上にない新技術や新製品に取り組む時間が生まれる。

(中略)

もう1つ大事なのが、不況だからと慌ててあれやこれやと手を出さないことだ。(中略)大抵の場合、慣れないことに想定以上のエネルギーを使った揚げ句、失敗する。よほど画期的な製品やサービスでない限り、ほかの会社が長い間取り組んできた分野に進入して儲かるはずがない。

(中略)

人材育成や研究開発など、これまで忙しくて手が回らなかった分野をきちんと強化しておくか。それとも不況対策の名の下に、小さく固まって活動を停止するか。外からその違いは見えにくいかもしれない。短期的な業績なら後者の方がいいかもしれない。それでも両者の違いは景気回復が見えてきた時、くっきりと出る。

(日経ビジネス 2009年4月27日号 p.132より)
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