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月刊未来経営

社長のための経理知識2 貸借対照表の左側を読む

御社の貸借対照表の左側をご覧ください。現預金を筆頭に科目と数字が並んでいますね。

この左側の科目と数字は、御社の現金製造装置とその製造過程であります。
現金を稼ぐためには、現金を投入しなければ稼げません。
その投下した現金は、製造装置(固定資産など)を経て、在庫となり、売掛金となり、受取手形(製造過程)となり、また現金に姿を変え、さらに現金を稼ぐために再投入されていきます。
今日はこの現金製造装置の分析を社長自らしてみましょう。

現金製造装置の性能が悪いと、一度投入された現金100万円が、製造装置を一巡りすると96万円などと少なくなって戻ってきます。(赤字企業)

またそうはならずとも、一回転するのに同業者と比べると異常に時間がかかってしまうのでは、いかにも性能が悪いといえます。(在庫過大、売掛回収遅延企業)

燃費が異様に悪く、費用ばかり食う現金製造装置のこともありましょうし、その企業には相応しくない贅沢現金製造装置ということもありましょう。(人件費、費用過多企業)

あるいは投入された現金がどこかで途中下車し、遊休資産や役員貸付金などとなり、現金になって戻ってこなかったり、株式投資など別の現金製造装置に投入されたきり戻ってこなかったりするのも性能が悪そうです。

さて御社の現金製造装置の調子はいかがでしょうか。
燃費が悪かったり、回転性能が悪かったりしていませんか。
ご心配は無用です。非の打ち所がない製造装置などありません。悪い箇所が見つけて、それを直せばよいのです。ただ直すのは修理工ではありません。社長あなた自身なのです。

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