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月刊未来経営

かくして社長は社員に騙される

社員は本来市場やお客様にあわせて仕事をすべきなのですが、社長の習性やものの考え方にあわせて仕事をするのが普通です。社長の習性やものの考え方が、市場やお客さまにバッチリ合っているときは何の問題もないのですが、社長も長期政権になりますと、ここにズレが生じるときがあります。

 ここでこそ修正を加えなければならないのですが、社長が絶対的存在であるが故に、得てして社長にとって「心地よい、耳寄りな話」のみが一人歩きし、「耳障りな話」はなりを潜め、ますますズレはひどくなります。そうです社長が「王様」に祭り上がっているのです。

 この傾向は(もと)カリスマ社長にありがちな傾向で、大きくは西武王国の堤社長などがこの例です。カリスマ性が強い分、余人を持って代え難く、本人がどこかで勘違いを正さないと、最後は落ちた偶像となりがちです。
 また「社長は余人を持って代え難い」といえば、同族経営の場合も、西武王国に引けをとりません。基本的には、どんな経営的な失敗をしても会社が存続する限り、否が応でも社長であり続けます。したがって悲劇の起こりうるリスクは倍増です。

 さて、どうすればよろしいのでしょうか。これは結構ムズカシイ質問です。

 まず社員が言い訳上手になっている場合、要注意です。自社の製品が売れない言い訳を社長好みの理由に設定することは社員にとって朝飯前です。そこに気づきましょう。

 また、社長自身も裸の王様になっていないかセルフチェックが必要でしょう。社員の言動の中にある誤りやウソを見抜く鋭い感性を養うとともに、自分自身も謙虚な気持ちで自己および自社を見つめなおす習性が必要でしょう。

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