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残業を減らしても生産性が落ちない理由(ワケ)

脳には「システム1」と「システム2」といわれる二つの機能があるといわれています。

システム1…自動的に高速で働き、努力をほとんど必要しない思考感情などを
      つかさどり、脳の大脳辺縁系が担っている
システム2…複雑な計算や困難な知的活動に割り当てる思考言葉や文字を理解し、
      脳の大脳新皮質が担っている  

システム1は、ちょうど車の運転に似ています。車の運転はそれなりに複雑ですが、慣れてしまえば音楽を聴いたり、会話をしながらでもできます。ほぼ無意識的に、それほど注意は必要としません。それに対してシステム2は、複雑な処理を考えながら実行します。難しい計算をしたり、初めての仕事に取りかかるときだったり、脳は考えながら作業をするため疲労します。そのため人は、できるだけ簡単に脳を使えるシステム1を利用しようとします。試しに次の文字を、字面を読むのではなく「太い」か「細い」かで答えてみてください。

太い 細い 細い 太い 細い 太い 細い 太い 細い 太い

どうでしょう?なかなか苦戦したのではないでしょうか。それは、怠け者のシステム1が勝手に作動してしまっているからです。システム2を使って、頭で考えながら答えるのは、意外と大変な作業です。仕事も同じです。
定型的な決まりきった仕事をしているときは、ほとんど脳は無意識に作業をしているため疲れません。ところが、複雑な仕事をしているときは、脳は疲労困憊してしまいます。(プロ棋士のなかには、一局で頭を使いすぎて2~3㎏痩せる人もいるそうです。)
もし、あなたがクリエィティブであったり、常に新しいことにチャレンジする仕事をしているとしたら、1日に10時間も15時間も働くことはお勧めできません。おそらく脳は、エネルギーを使い果たしてしまい、まともな思考能力を失っているからです。
残業を減らしても、生産性はほとんど変わらなかったという話を耳にします。「ホント?」と思うこともありますが、もしかすると、前述のような脳の仕組みで説明できるかもしれません。

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