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総務の達人

「忙しい」くらいがちょうどいい!?

過度に受注すると、かえって生産性が落ちたり、残業代が増したりと、効率が低下することは確かにあります。しかし、仕事にゆとりをもって取り組むために受注を絞り込んだり、納期に余裕を持たせたりすることには注意が必要です。

「仕事の量は、与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」という法則があります。ということは、受注量を減らして時間的余裕を与えても、大半の人間はその時間を使い切るまでダラダラと働くことになるということです。場合によっては、それが集中力を欠く原因となり、ミスにつながることさえあります。
納期にも同じことが言えます。時間に余裕をもたせて受注したからといって、決して早く仕上がってくるとは限りません。とりわけ面倒な仕事ほど、十分な時間を与え、いい仕事をしてもらうことを期待するものですが、蓋を開けてみれば「ロクでもないモノを作ってきた」などという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。しかも、こういった面倒な仕事ほど実は企業にとっては重要な仕事だったりします。

映画「トイ・ストーリー2」は、第一作の5分の1以下となる僅か9ヵ月で製作されています。時間不足に不安を感じた監督が、当時、トイ・ストーリーの製作会社・ピクサーのCEOだったスティーブ・ジョブスに公開日の延期を申し出ると「最善とは言えない状況(限られた時間)でやった仕事に、いちばん誇りを感じるんだ。」と返され、日程は変更されませんでした。結果、大ヒットした第一作の興行収入を更に上回る、映画史に残る名作が誕生したのです。

過度なオーバーワークは確かに良くないのですが、ある程度忙しい方が、集中力が高まり、効率も上がり、いい仕事ができるという例の一つだと思います。

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