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生産性や効率ばかりを追求することによる罠

生産性や効率を上げることは、コストを下げることにもなりますし、顧客のニーズに素早く応えることにもつながります。しかしながら、そればかりを社員に強調しすぎると、社員は次第に、新しくチャレンジする仕事を敬遠するようになってしまいます。なぜなら新しい仕事は手間もかかりますし、失敗することもあるからです。

生産性が高く効率の良い仕事が、必ずしも利益率が高いとは限りません。その理由はいくつかありますが、一つに生産性の高い成熟された仕事は時間的に経過していることがあり、仮に、今は儲かっているとしても、すでに陳腐化が始まっている可能性が高いということです。ところがそれは慣れた仕事であり、失敗の少ない仕事なのです。そのため、あえて危険は冒さず、既存の仕事の中でさらなる効率性を追求してしまいがちです。そして、気づいたら「市場から取り残されてしまった」ということにもなりかねません。反対に新しい仕事は、最初は手間がかかったり、失敗をしたりと、コストのかかるものです。確かに生産性は低いのですが、将来の可能性のある仕事でもあります。

要は、どちらの仕事が良い悪いではなく、バランスの問題です。生産性の高い仕事ばかりでなく手間はかかっても新しい仕事に取り組めるゆとりが必要です。生産性を上げることにより空いた時間や儲かったお金を新しい仕事への投資に回すことが必要なのです。

企業の永続性のためには、効率性だけを追求するのではなく、リスクを冒しても新しいことにチャレンジすることが必要です。そして「チャレンジ」に企業として取り組むからには、社員の一見効率の悪いと思える仕事や、失敗にも目をつむる寛容さが求められます。なぜなら、それは新しいことにチャレンジしている証拠なのだからです。

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