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新しい建設生産体制の取り組みによる経営革新

(財)建設経済研究所が「変化の中での建設産業が進むべき方向とは」と題したレポートを10月末に発表しました。今回は、その中に掲載されていた現行の分業生産体制に代わる新たな建設生産システム構築の必要性について紹介します。
  
企業間競争の時代を迎えた建設企業は、他社と「製品やサービス内容・価格の関係」で差別化できる能力(顧客提案能力)を身につけることが必要です。そのためには、以下のことが重要となります。

①建設生産プロセスにおけるバリューチェーン(価値連鎖)全体を必要に応じてコントロールできる仕組みを構築すること
②必要な利益を生み出すための利益を生み出す根源を活かす利益管理の体制を整備すること
③建設生産プロセスに関わるすべての人間が①および②を実現するための仕組みの中で大事にされ、将来に希望を持って働ける仕組みを構築すること

さらに提案能力を維持・向上させるには、完全自社方式や実施部分を「グループ会社」あるいは「協力会社」にアウトソーシングし、共に成長する運命共同体として自己の管理下に置く(完全管理方式)のが望ましいです。

この意見は、それに伴い固定費がアップし、激しい受注の変化に耐えられなかったり、内制化することにより逆に生産性が上がらないことがあるので、全面的には賛成しかねる考え方ではあります。

ただ、分業体制から全体の段取りに目を向けることにより、工程上のコストを削減できる可能性があります。現状から一歩でも進むためには、上記の方式を参考にしてみてはいかがでしょうか。

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