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建設会社再生の必要条件

現在、多くの建設業者が受注工事と工事利益率の減少に苦しんでいます。このような状況の中でも利益を生み出していかなければ、会社を維持することはできません。
利益を生み出すためには、業界や自社を取り巻く環境を分析し、それらに適合した建設会社を築きあげる必要があります。

今の建設業経営者にとって、経営を成功に導くためにまず必要な経営力は、以下のような「自社の経営の状況を客観的かつ正確に把握できる能力」ではないでしょうか。

①資金繰りは現状のままで資金が不足することなく、健全に運営することが可能か。もし資金不足の事態に陥るならば、いつ頃で金額はどれほどか。
②決算における年間完成工事高の予測額はどの程度の金額であり、利益を計上することは可能であるか。
③もし、赤字が見込まれるならば、今後どの程度の経費削減が可能であり、結果として赤字を回避することが可能であるか。

債務超過の状況に陥っているのに、旧態依然とした経営を継続する建設業経営者は、ついつい経営の苦しさを周りの環境や建設行政、景気の悪さなどを責任にし、経営者の責任でないように振舞いがちです。

経営トップとして現状分析により明らかにされた内容を十分に理解し、真正面から向き合い、健全経営を目指す高い意思と強固な決意が再生の必要条件でないでしょうか。

(参考文献:建設業再生プランの実践 神谷正紀 中央経済社)

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