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「1on1」面談で部下が育つ

皆さまは、「部下がなかなか思うように育たない」「せっかく育ってきた優秀な部下が、いきなり退職を申し出てきた」というようなお悩みやご経験はありませんでしょうか。
これらは、実は上司と部下のコミュニケーション不足が原因かもしれません。

公益財団法人日本生産性本部の調査によると、課長職の9割近くが「部下の言いたいことが理解できる」と感じているのに対し、一般社員の約4割は「上司は自分を理解していない」と感じている、との結果が出ています。
部下からすると、深刻ではないちょっとした悩みや困りごとは、忙しい上司にはなかなか言い出しにくいものです。また、「どうせわかってもらえないから話しても仕方ない」と溜め込んでしまう人も少なからずいるでしょう。それなのに、上司は部下のことを「わかったつもり」になってしまっている…。こうした状況が、部下の伸び悩みや、突然の退職申出にも繋がっているのです。

米国のシリコンバレーには、「1on1(ワン オン ワン)」面談という文化があります。上司と部下が1対1で定期的(週1~月1回程度)に行う面談のことで、インテルやグーグルをはじめ、日本ではヤフーが導入していることでも知られています。より深いコミュニケーションがとれるだけでなく、人材育成にも有効だということで、最近非常に注目を集めています。

よく行われている一般的な評価面談との違いは、「部下のための時間」であるということです。

①仕事で上手くいったこと、失敗したこと、悩んでいることなど、部下の話をじっくり聴いて信頼関係を高める。

②①の話について上司と部下が一緒にふりかえり、部下の考えを深めたり気づきを促す。

③部下が自分で問題解決や目標設定できるようサポートする。

この①~③を1on1面談の中で定期的に行うことにより、部下は不満や悩みを解消できるだけでなく、モチベーションが上がり、やりがいをもって前向きに仕事に取り組めるようになるのです。1on1面談は、部下の管理や仕事の状況把握にお困りの上司の方にとっても、有効な手段となるはずです。皆さまの会社でも導入を検討してみてはいかがでしょうか?

(文責 茅野 直子)

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