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月刊未来経営

仕事は盗むもの真似るもの

弊社では、今リクルート活動をしています。そこでの学生さんへの誘い文句で「弊社は研修制度が充実しています。」と謳っています。その文句がどこまで正しいかはともかく学生さんには猛烈にウケがよいです。単にウケ狙いというだけでなく、やはり人手不足の時代ですから、いったん入った社員さんが辞めないように研修制度や社内工程のマニュアルなどを充実させることは互いにとって良い結果を生むと思います。
しかし私は相変わらず仕事の本当のところは盗むものだし、真似るものだと思っています。
最初の上司はとにかく勘が良い人でした。この勘はどこからくるのだろうと思うと二つのことであることが分かりました。
まずひとつの情報から、その本質を見抜き、さらにその考えを派生して、だったら次はこうなるんじゃない、翻って自分の周りではこうすべきじゃんといつもいつも考えている人でした。勘がいいんじゃないんです。先回りして考えていたのです。情報ってこうやって使うんだと学びましたし、鍛えられました。
もうひとつは相手のことを観察する能力が凄かったです。仕草、癖から相手が何をどう考えているかを見抜きビジネスに生かす人でした。尊敬する上司でしたから盗んで真似ました。前者はある程度身につきましたが、後者は性格的に無理だったようですけど。
またある時、上場会社の創業社長とある仕事を一緒にさせていただきました。この方は当時20代の若造で、出入り業者である私に対してもとても丁寧でしたし、タクシーの運転手にまでありがとうとキチンと礼を言う方でした。なるほどこれだけ成功された方でもそうなんだと、私の行動規範となりました。
かくしてこのようなことは研修やマニュアルで学ぶことができることではありません。
だから研修制度がいらないと言うわけではありませんが、若い人を育てるときはこのような経験値を積ませるように仕組んであげてください。

(文責:飯沼新吾)

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