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月刊院長先生

突然の外国人患者にどう向き合うか

近年、日本では、在留外国人数・訪日外国人数ともに増加しており、長野県内においても、日常生活の中で「外国人を見かける機会が増えた」と感じる方も多いのではないでしょうか。
医療機関も少なからずその影響を受け、これまで外国人患者の受診がほとんどなかったクリニックにおいても、決して珍しくない状況となることが予想されます。

その受入れにあたっては、言語の問題が第一に考えられるかと思いますが、その他にも、医療費の計算や回収の問題、感染症の対策、慣習や宗教上の問題など、注意すべき点や配慮すべき点が数多くあります。
しかしクリニックの受入体制が整っているか否かに関わらず、突然、外国人患者は訪れます。いざという時に慌てないよう、今から受付スタッフ・看護師等を含めた院内全体で認識を合わせておくことが必要です。

 

体制整備のために作成されたマニュアルはいくつかありますが、国土交通省九州運輸局の「訪日外国人旅行者受付診療マニュアル」が特に分かりやすかったのでご紹介します。

受付・診療・会計の各場面別に行うべき対応が、「指差しで使う多言語ツール」などで具体的に記載されており、基本的なコミュニケーションの取り方や医療費の未払いを防止するための対策が分かる内容となっています。院内研修などでご活用いただくとともに、受付に常備しておくことをお勧めします。

また、厚生労働省より公開されている「外国人患者の受入れのための医療機関向けマニュアル」では、感染症の対策など更に精緻な体制整備の情報が記載されていますので、ステップアップを目指す方はご参照ください。

【参考】国土交通省九州運輸局 訪日外国人旅行者受付診療マニュアル
厚生労働省 外国人患者の受入れのための医療機関向けマニュアル

(文責:望月 美智子)

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