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月刊未来経営

100歳まで生きる時代

筆者は、皆様のおかげで昨年めでたく還暦を迎えました。いよいよ老人の仲間入りだなと思ったのですが、厚労省の令和2年版簡易生命表を見ますと、実は2人に1人の割合で、女性は90歳まで、男性は84歳まで生きますし、さらに4人に1人の割合で、女性は95歳まで、男性は91歳まで生きるのだそうです。つまり60歳の方の場合、25%もの確率で、あと30~35年もの人生が待っているということだと思います。

そうなると商売柄、先立つもの(お金)の心配です。いまは70代の親が元気になったためでしょうか、親孝行や、親への仕送りという、子が親を援助するという文化は消えてしまいました。逆に教育資金信託、住宅取得資金贈与など子孝行という税制が多いです。これは子が子育てをする30代や40代で、お金が必要な時期に資産の承継を促す意図で作られています。でもこの生存率のことをお話しすると、多くの人が相続対策で資産を子供たちに移転するのを躊躇します。(笑)

財産移転はともかく、せめて子供にも頼らず老後の資金をとなると、自己防衛、自助として何ができるのでしょうか。それは下手な資産運用より、リタイヤ時期をずらすことです。60代のリタイヤを想定すると、その後の何もしない30年が残ってしまいます。でも働く期間を延ばせば延ばすほど、老後資金の準備が少なくなります

でも自分自身のことを言えば、ここがむずかしいところで、経営者だからといってスズキ自動車の社長のように85歳まで引っ張って、56歳の長男に引き継ぐのも御免です。若い者に「老害」などと言われる晩節は嫌なので、これからのセカンドライフのために何か始めるということでしょう。新年ですし、新しいことを楽しみながら始めたいです。(笑)

笑っている若い方、あなたの時代は4人に1人が100歳まで生きる時代になると思います。今から100歳まで生きるライフプランを考えてください。

(文責:飯沼新吾/プロフィールはこちら

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