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月刊未来経営

インボイスをデータで受け取る

皆さんはPayPayとかSuicaって使ったことありますか。使ったことのある人は「あれ?お金ってデータなんだ」と感じたのではないでしょうか。
お店側はいったんデータになると流れがスムーズです。結局データを受け渡すだけで、お店の預金通帳にチャリンと収まります。逆に現金ですと途中で従業員が着服したり、どこかで紛失したりする心配や、関門ごと都度都度数えて合っているかを確認し、翌日の釣銭を用意して、残りの現金を銀行に持ち込むなど、通帳に収まるまで結構な手間です。

さて「掛け」でモノを売り買いする場面はどうでしょうか、実際にモノが売れると、誰に何を何個売ったのか、単価はいくらかなどの情報を営業事務の人が販売管理のシステムに一生懸命入力し、つまりデータ化します。
そのあと月で締めて、いったんデータ化したものを請求書という紙で出力し、つまりアナログ化してから郵送します。郵送の手間・コストもバカになりません。
その後、購入側は事務担当者が、その請求書などをみながら購買管理システムに、経理は経理で、その請求書を見ながら財務システムに仕訳入力し、つまりデータ化します。そして支払いを紙の手形で行う場合などは、再びアナログ化します。
すなわちデータ化→アナログ化→データ化→アナログ化という全く非効率なことを社会全体で繰り返していることが分かります。

ここで販売管理に入力したデータをデータのままで、購買側がもらえたらいかがでしょうか。そのデータをそのまま生かして購買システムや財務システムや支払システムに回せたら、どれだけ効率的にものを運べるでしょうか。それが電子インボイスです。
そんなの大企業だけで自分たちには関係ないと思いがちですが、おそらく極めて簡単なシステムが安く手に入る時代になると思います。人集めに困っている中小零細法人ほど積極的に取り組むべきではないでしょうか。

【文責:飯沼新吾/プロフィールはこちら

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