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月刊未来経営

1,800万円が入る箱

昨年12月の税制改正大綱に、NISAの抜本的拡充・恒久化が盛り込まれました。非常に使い勝手が良くなりましたので簡単に解説をいたします。

2024年つまり来年から、18歳以上の全員に1,800万円分の投資信託や上場株式などが入る箱が一つ配られます。(…と、思ってください。)その箱にはいくつかの特徴があります。

  1. その箱には投資信託や上場株式などの有価証券を入れます。外国株や外国株を対象とした投資信託でもOKです。(でも預貯金とかFXとかはNGです)
  2. その箱の中の有価証券から生まれた利益(配当や売却益)には全く課税されません。
  3. その箱をもらっても、別にお金を入れなくても構いません。しかしもっと入れたいと思っても1,800万円までしか入りません。また月間30万円までしか入れられません。 (つまり最速5年で満杯です。5万円ずつなら30年で満杯です。)
  4. その箱に入れられるのは1,800万円までですが、取得価額ベースです。例えば投資がふくらんで、かつて1,500万円入れたものが2,500万円までふくらんでいたとしても、あと300万円まではお金を入れられます
  5. その箱からお金を出す時期も自由です。マイホームを作るとき、あるいは特定の株の値段がピークだと思うときに出しても構いません。もちろん箱から出すときの売却益には課税はおこりません。逆に無期限に出さなくても構いません。
  6. 1回箱から出せば、出した分はまた枠が開くので、そこに再度お金を入れることも自由です。
  7. ただし仮に損が出たとしても、なんの面倒も見てくれません。

なかなか使い勝手が良さそうな箱です。この箱は来年になれば金融機関(証券会社、銀行、ネット証券など)で配られます。投資に興味がある人は、是非この箱を有効利用してください。間違っても銀行の店頭などで「箱」をくれとか言わないでくださいね(笑)

(紙面の都合上、説明不足の点が多々ありますことをお許しください。)

【文責:神代弘樹/プロフィールはこちら

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