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月刊未来経営

経理の仕組みを変える

経理は間違えがあってはならない。
だから仕事の引継ぎをする場合、先輩のやった道を忠実にたどって再現する。そうしておけば間違えがおきない。そして次の年からは、自分が昨年やったことを、忠実に再現する。そして最後には新しいテクノロジーがでても何かと理由をつけてやらなくなる。変化が嫌いな経理部員の誕生である。

いままでは変化が緩やかであったので、覚えた技術の賞味期限は長かった。下手をすると20年以上、やり方をほぼ変えていない会社も多い。

しかしここへきて世の中の変化は速い。なにせ人不足なのだ。
税務署は来年からは申告書の用紙どころか、納付書も送らないと宣言してきている。会社、会計事務所、銀行、税務署がすべてネットでつながっていることが前提というわけだ。怖いからウチはいままで通り紙で納付したいという会社も多いと思う。しかし郵便事情は悪くなる一方の上に、82銀行と長野銀行の合併で支店を30%減らすと言っている。ギリギリに届いた納付書をもって、遠くの支店に行き、窓口で行列する可能性は高い。

そして10月からはインボイス制度が始まる。そのインボイスは電子的にやり取りする仕組みがすでに出来上がっている。これが本格的に社会実装されれば、納品から支払いまで一気通貫で、電子で処理をする。
紙で受け取った納品書・請求書から、別の帳面に転記をし、90日の手形を切って、書留で郵送し、領収書を送り返してもらうなど、そろばん級の骨董品になるだろう。

私たちも、これからお客様との間に介在する、さまざまな帳票、PCシステム、仕組みなどを変化に合わせて大きく変えざるを得ない。どうかご理解をいただきたい。 

【文責:飯沼新吾/プロフィールはこちら

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