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月刊未来経営

地方発のブランド

以下の中で2022年に日本の経常収支が赤字の国はどこか。
① 米国、②中国(+香港)、③韓国、④台湾、⑤ドイツ、⑥イタリア、⑦スイス
実は正解は⑥と⑦。日本が最も稼いでいるのは米国で17兆円、そして中国3.2兆円、韓国2.8兆円、台湾2.3兆円、ドイツ1.4兆円の黒字、いつまでたってもイタリアとスイスには勝てない。日本はスイスの高級腕時計、イタリアのオリーブオイル、パスタや衣料品などを買い続けている。これは長野経済研究所における藻谷浩介氏の講演の受け売りだ。
氏は続ける。イタリアもスイスも、観光立国かつ手作りブランド立国であり、人件費は高く、労働時間は短い。人件費の安い中国やインドに対しては黒字の日本が、この両国にはどうしても勝てない、と…

これが低価格競争にあけくれた我が国と、ブランドを大切にした国との違いかと感心し、ここに我々が生き残るヒントがあるように思われる。
バブルの崩壊による景気低迷と、多機能ガラパゴス化で世界への進出チャンスを失った日本製品。そこで企業が目指したのは低価格競争。その後の20年あまりで全雇用の相当数を占めるようになった非正規と派遣社員。これによって完成した低賃金、低価格のデフレ市場。低価格競争以外に生き残る手段を持たない会社と、会社に帰属するしか生き残る道のない労働者。このスパイラルから逃れるには、ブランドを構築し、低価格競争以外に生き残る手段を手に入れるしか道はない。

藻谷氏によると、イタリアとスイスには東京、大阪のようなメガシティーはなく、イタリア最大都市のミラノで札幌ぐらい、スイスのチューリッヒは長野ぐらいで、東京が日本の国際競争をリードしているというのも勘違いらしい。
1/18付けの日経新聞地方版によると、長野県を「ウィスキー県」にしようと仕掛けている人がいるとか。長野というブランドを活かし、作ったウィスキーを高く評価してもらう戦略だ。仕掛人の一人は台湾の醸造家だとか。大きく育つことを祈りたい。

【文責:飯沼新吾/プロフィールはこちら

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