SNSを活かした採用活動の成功例
人の採用が難しい警備業。警備員の求人募集といえば、従来は求人サイトやチラシが中心でした。しかし東京新宿に本社を置く「大京警備保障株式会社」が行うTikTokやInstagramを駆使したユニークな採用活動が注目を集めています。警備現場の“あるある”をコミカルに表現した動画や、社員同士がダンスで繰り広げるプロモーションが話題となり、求職者や若年層からの興味を大いに惹いているのです。
従来の求人票だけでは、業務内容の堅さから“警備=厳格”というイメージが先行しがちでした。ところが大京警備保障は、ポジティブな職場風土や人間関係の良さをSNSで率直にアピールすることで、企業ブランディングを見事に刷新。実際に、警備業界に興味がなかった層からの応募が増え、採用の幅が広がったという報告があります。ちょっとしたダンス動画でも、職場の雰囲気を伝える上で強力なアピールポイントになるのです。就活生からは 「こんなに楽しそうな警備会社は初めて」といった声も寄せられたとか。
SNSを活用した採用活動は、企業と就職希望者が互いに“生の空気感”を伝え合える手段として広がりを見せています。特に若年層はSNSでの情報収集が日常化しており、求人情報も動画や画像で直感的に捉えたいというニーズが大きいのです。大京警備保障の事例は、 “真面目”と“楽しさ”という一見対照的な要素を組み合わせ、警備業界へ新しい視点を持ち込む好例となっています。
SNSを通じて社内のリアルを開示する手法は、透明性を高めながら候補者に安心感を与えることにつながります。一般的に採用が難しいといわれる警備業においても、このような成功事例があるので、大京警備保障のようにSNSを活用した採用手法を取り入れてみることは今後の人材確保の手段として検討してもよいかもしれません。
【文責:小倉 洋平/プロフィールはこちら】