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月刊院長先生

診療所へのAIツールの導入

同封の「総務の達人」にもあるとおり、最低賃金の引上げ額は過去最大となり時給1,000円を超える見込みです。最低賃金の上昇は全業種に及ぶため、事務職希望者などが「医療よりも負担の少ない高時給の仕事」に流れる可能性があり、診療所の人材不足が更に厳しくなると考えられます。
その解決策の一案として、診療所でも導入しやすい代表的なAIツールをご紹介します。

予約・受付支援AI

Web 予約システムにAI を組み合わせ、患者の症状や希望時間をもとに最適な診療枠を提案する仕組みです。無断キャンセルの防止や待ち時間の短縮にも役立ちます。

会計・保険証確認AI

顔認証やカードリーダーと連動して本人確認を行い、保険証情報を自動入力するツールも登場しています。受付の混雑緩和や入力ミスの防止に効果的です。

電子カルテ自動入力AI(AIクラーク)

患者との会話や問診内容を音声認識で記録し、自動的にカルテを作成するAI です。医師やスタッフが入力にかける時間を削減でき、業務の効率化につながります。

AIチャットボット(問い合わせ対応)

診療時間、休診日、アクセス方法など患者からよく寄せられる問い合わせに自動応答するツールです。電話応対や受付での説明の手間を減らし、スタッフが本来の業務に集中できる環境を整えます。公式サイトやLINE と連携できるタイプも多く、患者にとっても利便性が向上します。

これらのAIは高額な専用機器を必要とせず、クラウド型サービスとして導入できるケースが多いため、月額数万円程度から導入できるサービスもあり、小規模クリニックでも利用しやすいのが特徴です。限られた人員でスムーズな受付を実現するうえで、今後AIツールは有効な選択肢といえるでしょう。

【文責:神代 弘樹/プロフィールはこちら

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