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“働きたい職場”の共通点とは?

人材不足が深刻化する中で、採用難や早期離職に悩む企業が増えています。厚生労働省がまとめた「地域で活躍する中小企業の採用と定着 成功事例集」によると、“給与”と同等“働きやすさ”や“共感できる理念”が、採用・定着の鍵を握っているようです。

▶ 採用のポイント:会社の「想い」を伝える
岡山県の「WORK SMILE LABO」では、採用説明会で待遇条件を一切話さず、「理念とビジョン」だけを共有。「『働く』に笑顔を!」という想いに共感する人を採用した結果、定着率が向上。理念に共感する従業員が顧客にも理念を伝える“好循環”が生まれた。

▶ 定着のポイント:柔軟な働き方と成長支援
香川県の介護事業「シニアライフアシスト」では、育児・治療・高齢など、多様な事情に対応できる、38種類の勤務パターンを整備。さらにキャリア等級制度を導入し、研修・資格取得で昇格できる仕組みを構築。個人の状況と成長を両立できる環境が定着率を高めた。

▶ 自社で取り組める第一歩
1. 求人票に理念やビジョンを明記 →「何をする会社か」より「なぜこの仕事をするのか」
2. 職場体験・カジュアル面談の導入→ 応募前のミスマッチを防止 etc

「人を惹きつける職場」は、偶然には生まれません。採用で「企業の想いに共感する人」を見いだし、定着では「多様な働き方とやりがい」で支える。人材戦略の本質は、「選ばれる会社(採用)」から「居続けたい会社(成長)」への転換にあります。制度よりも、経営者の姿勢(メッセージ)こそが採用と定着の共通点です。採用戦略と職場環境の両輪で、人が集まり育ち、定着する組織づくりを進めていきましょう。

【文責:相澤 秀次/プロフィールはこちら

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