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経営の健全度について

2025年10月15日付の新建新聞には「この会社がすごい!」と題して、3指標(経常利益率、自己資本比率、総資本回転率)ごとに、経営健全度トップ50が掲載されています。会社を経営している以上、自社の経営健全度について気になる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は各指標の意味やどの指標を重視すべきかについて少し掘り下げてみたいと思います。

【 売上高経常利益率(収益性)】

意味:売上に対してどれだけ利益を出せているかを示す指標。
ポイント:高ければ効率的に利益を生み出している証拠。ただし率だけではなく金額の大きさも重要。

【 自己資本比率(安全性)】

意味:総資本に占める自己資本の割合。財務の健全性を示す指標。
ポイント:高いほど借入依存が少なく、財務リスクが低い。倒産リスクが減り、長期的な安定経営を行うことができる。また、会社を閉めたり、売却する際にも有利

【 総資本回転率(効率性)】

意味:総資本をどれだけ効率的に売上に変えているかを示す指標。
ポイント:高いほど資本を効率的に使っていることになる。回転率が高いほど、在庫負担が少なかったり、資金回収までの期間が短かったりと、資金の塩漬けや貸倒のリスクが減る傾向にある。

 

どれも重要な指標と言えるのですが、やはり実務的にはバランスが重要だと思います。利益率が高くても借入が多かったり、滞留在庫があっては資金繰りに振り回されることになります。経営者として自社の目指すべき方向性を一度立ち止まって考えてみることも時には重要なことかもしれません。

【文責:保苅 征秀/プロフィールはこちら

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