入札「中間申請」で広がる可能性
長野県の令和 7・8・9 年度入札申請は、令和7年 1 月 31 日で受付けが終了しました。
しかし、定期申請を終えたあとで、「登録内容を変更したい」「新しい工種を追加したい」「営業所や参加自治体を増やしたい」と感じる場面は少なくありません。
そのような場合に活用できるのが中間申請です。
中間申請は、定期申請のあとでも登録内容を追加・修正できる制度であり、次のような実務的メリットがあります。
<中間申請で可能となる主な変更内容>
・新たな工種・工事区分の追加
新規に施工可能な工種を登録することで、該当工事への入札参加資格を取得できます。
特に専門工事区分の追加は、実際の受注ニーズに合わせて入札チャンネルを広げる大きなチャンスとなります。
・営業所・参加自治体の追加
営業対応範囲の拡大は、自治体別の入札機会の増大に直結します。登録範囲を広げることで、年間を通して受注の波を平準化し経営の安定化にも寄与します。
・等級・総合点数(審査点)の見直し
技術者の増員や決算改善が生じた場合、経審点が変動し、入札評価で有利に働く可能性があります。年度途中の体制強化を確実に反映できる点が中間申請の大きな利点です。
中間申請は、定期申請で一度登録した内容の「やり直し」や「上積み」ができる貴重な機会です。特に年度途中に体制強化や資格取得、人員増などがあった場合には、次年度入札に向けて再評価を受ける絶好のタイミングです。
長野県の申請期間は、令和7年12月22日~令和8年2月6日と発表されています。締切が迫ると手続き上の余裕が失われますので、早期に登録内容や必要書類をご確認ください。
【文責:一本木 良江】