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資金繰りの難しさ

建設業は、他業種と比べて「資金繰り」が非常に重要な課題となる業種の一つです。資金繰りがうまくいかないことで、利益が圧迫されたり、最悪の場合は工事がストップしてしまう可能性さえあります。その背景には、次のような理由があります。

① 工事の受注から入金までに長い時間がかかる

工事の流れは一般的に、受注⇒材料の購入⇒外注費の支払⇒工事の完成⇒入金という順序になります。前金や中間金を受取らない場合、工事が完了するまで一切入金がない状況に陥ってしまいます。工期は工事の規模によりますが、大規模工事では“工事開始から入金まで1年超”となるケースも珍しくありません。その間、資金が固定化され続けるため、資金繰りが極めて重要になることは容易に想像できます。

② 材料費・労務費や外注費など先に支払が発生

材料費や労務費、外注業者への支払いは、工事完成前に次々発生します。工事規模が大きいほど先に支払う金額も増えるため、手元資金が不足するリスクが高まります。場合によっては、「受注したのに資金が足りず着工できない」という事態も起こりえます。

建設業を経営されている方であれば、「資金繰り」の重要性は強く実感されていると思います。その上で、資金繰りのストレスを減らすためには、次のような取り組みが考えられます。

  1. 現場ごとの採算性の把握
  2. 前金、中間金の受取りの徹底
  3. 銀行との良好な関係構築(定期的な試算表の提出や報告)
  4. 手元資金の充実(毎期利益を確保し純資産を積み上げる)
  5. オリジナリティの追求(同業他社に負けない“強み”づくり)
  6. 働きやすさの向上(魅力的な会社には人が集まってきます)

これらを着実に積み上げることで、資金繰りの不安は大きく軽減され、健全で強い経営基盤の構築につながるのではないでしょうか。

【文責:保苅 征秀/プロフィールはこちら

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