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保険外サービス

このところ掃除、洗濯、買い物などの家事援助サービスを介護保険の給付対象から外すのではないかといった報道を目にします。経済財政諮問会議では社会保障審議会等において検討し、2016年末までに軽度者に対する生活援助サービスの給付の見直し等について結論を出すとしています。

また、同時期に厚労省、農水省、経産省の連名で「保険外サービス活用ガイドブック」なるものを公開し、暗に保険外サービスで減収分を補ってはどうかと言っているようにも感じます。このようなニュースは介護業者にとって喜ばしくないものですが、保険外サービスを真剣に検討するきっかけになることは良いことと思います。

前述のガイドブックでは、保険外サービスは期待や潜在的成長可能性の大きさに対し、普及、定着しているサービスはまだまだ不足しているとしています。
この原因として介護保険サービスを提供している事業者は従来、介護保険で定められたサービスを決められた価格で提供すればよかったのですが、保険外サービスでは①サービスを企画し②価格設定を行い③ターゲットとなる消費者に訴求しなければなりません。このようなノウハウが不足しているため高齢者のニーズはあってもサービス提供に至らない現状があります。

このような現状を変えるためガイドブックではさらに、保険外サービスを提供している39の事例を紹介し、見守り・食・買い物といった生活を支えるサービスから旅行・外出といった趣味の分野まで幅広く取り上げ、取り組みの先駆性・横展開の可能性・地域連携、ネットワークの活用・持続性といった点に着目し紹介しています。
保険外サービスは利用者の満足度向上にとっても、事業所の収益拡大にとっても大きな可能性を秘めています。ガイドブックを一読し保険外サービス検討の一歩とされてはいかがでしょうか。

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