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介護と経営

安いばかりが、いいサービスではない

決してケアマネージャーに限った話ではありませんが、よく介護の現場で「あの利用者さんはそんなにお金がないから…」とか「できるだけ介護点数が高くならないようにサービスしないと…」などの声を聞きます。でも、それはどうなのでしょうか。確かにあまり経済的に余裕のない人もいるでしょう。ただ、なんとなくこちら側の価値観を押し付けているように感じるときもあります。高いサービスや自費を勧めることはいけないことなのでしょうか。

例えば、あなたが初めて新車を買いに自動車ディーラーに行って、こんな車が欲しいと伝えたのに営業マンが勝手に値踏みをし「あらたならこの程度の車で十分ですよ。安いですし…」と言われたらどうでしょう? 十分な保障の生命保険に加入しようと思っているのに、営業担当者が、契約を取りたいがために、保障は低いけど安い保険を勧めてきたら?(オレの命はそんなに低いのか!)。高いか安いかは「買手」が決めることで、「売手」が決めることではありません。まずはその人に最もふさわしく、最も必要であろう商品やサービスを勧めるべきではないでしょうか。そして、もしそれが高いようであれば、改めて不要なサービスを削り、価格を見直せばいいのです。実際に私も同じような経験をしたことがあります。そのときも料金のことばかり言われ、あまりいい気分はしませんでした。それと、最初は商品の機能や性能を購買決定の選択基準としていたのに、いつのまにか「価格」が選択基準に変わっていたのです。そうなると価格のことばかり気になりだします。営業マンは良かれと思ってそうしていたとは思います。確かに安くは買えたかもしれませんが、結果、満足度は低かったのです。

介護に携わる方は真面目な方が多いです。ですので、少しでも負担の少ないサービスを提供しようとする気持ちは十分に分かります。しかし、それが本当に利用者にとっていいサービスとは限りません。価格もそうですが、サービス内容がまずは重要です。自信を持って「いいサービス」を提供することが、利用者満足度向上には大切です。

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