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月刊未来経営

ビジネスの才能

「努力をしなければ成功者になれない」それは小学生の教育としては正しいと思います。子供たちを努力家に育てることに異議はありません。

確かに日ハムの大谷選手は休みの日に何をやっているかという質問に対して「練習」と答えていました。でも彼が「努力家」なのかと考えると、彼には「努力家」と言う定義は当てはまらないと思います。なぜなら彼は、その道が楽しいと感じていると思えるからです。

もちろん上手くなるためには努力投入、しかも長期継続的なそれが必要なわけですが、本人がそれを「努力」と認識している限りは質量ともにたかが知れていますし、何より持続性に欠けています。質量とも一定水準以上の「努力」を継続できるとすれば、その条件はただ一つ「本人がそれを努力と思っていない」のがポイントと思います。

これはビジネスの世界でも同じことで「好きであること」で努力が娯楽となり、継続される。ひいては独自の価値をつくり、結果として成長をもたらす。もちろんそれが100%結果をもたらすかと言えば90%は思い通りになど行かない。でもそもそも理屈抜きに好きなことなので、そんなことにはめげずにさらに娯楽である努力を繰り返し、ついにはビジネスとして成功をおさめるという図に思えます。

「1%の才能と99%の努力」というのは真実で、要するに、微弱ではあっても1%の才能がなければ、99%の努力を突っ込んでも何も起こりません。ゼロに何をかけてもゼロ。その微弱な才能とは何か。それが「理屈抜きでスキ」ということだというのが、ビジネスの起点にして基点にして重点にして核心だと思います。

少なくとも努力が他人や同業者などとの競争心、あるいはプライドやコンプレックスの原因でしかないとしたら、それは「無駄な努力」かもしれません。同業者間であってもその形態は様々で、単純に大きさなどを羨んでも意味はありません。なにしろ相手は「理屈抜きにスキ」で娯楽である努力を繰り返しているのですから、なかなか勝てるものではありません。自分の好きなところ得意な土俵で得意な仕事をする。そして自分が求めるモノを手に入れ、客先が求める価値を提供する。
それが分かれば、他人を羨み、自分を蔑むという無駄な努力から解放されるし、「差別化」された競争力のあるビジネスが展開できるのではと思います。

【参考図書:続 税理士としての百箇条 関根稔著  好きなようにしてください 楠木建著】/span>
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