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月刊未来経営

在庫管理のキホン

経営において、意外なほど盲点となっているのが在庫管理です。

製品を作るには材料が必要ですし、販売するためには商品が必要です。だからある程度の在庫を持つのは「仕方がない…」。経費に関しては10円の支出にこだわる経営者も、こと在庫になると「仕方がない」の一言で済ませて、雑な管理になっているケースをよく見ます。

しかし在庫は扱う量が大きいですから、単価がたった10円違っても損益に大きく影響しますし、一気に大量に丸損となる可能性もあります。また売れ筋商品の在庫を切らしていて、それをきっかけに客先そのものが逃げていく可能性もあります。その点で経費と比べて管理の重みが違うと言ってよいでしょう。
基本的に在庫の管理は「名称と数量と単価、合計数量・合計金額」を一覧表で把握することです。一覧表を定期的に見直し、分析を行うことで、売れ筋・死に筋の商品、商品ごとの滞留期間、市場動向、季節変動などが見えてきます。これを次回の仕入に活かすことで、無駄な仕入が少なくなります。経営者の勘や経験、こだわりはそのお店の個性ですから重要ですが、基本を外してはいけません。

「モノが入り、モノが出ていく」在庫管理の基本は、在庫の入出庫の「数」と「金額」を記録することです。在庫管理する対象を決めて、在庫の受払簿をつける覚悟を決めることです。ことに卸売業・小売業でありながら受払簿がない会社をときどき見かけますが、真剣に商売と向き合っているのか疑問です。勘と経験だけで何とかはなりません。そしていったん覚悟を決めたら、紙や電卓で行うことは労力と時間の無駄です。在庫管理ソフトを活用すべきです。確かに入出庫のたびにデータを入力するのは手間もかかります。しかし「なぜこんな商品を、こんな値段で、こんなに発注したのか」「どうやったらこの在庫を販売できるか」と考える習慣がつきますし、その習慣は行動する習慣につながります。

在庫の管理が経営のカギを握っているのです。

(「経営力向上」のヒント 中小企業庁 を参考にしました。)
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